大学で論文を読み、かつ書く。
賀状を書く。この時期になるといつも、「年賀状なら誰しも貰ってうれしく、返すのは面倒だから、つい返さないのは人情で、深くとがめるには当らない。ただ、そのやりとりは愚かだと説教するのはよけいなお世話である」(山本夏彦「年賀状は虚礼だそうだ」)――という一節を思い出す。
- 作者: 色川武大
- 出版社/メーカー: キネマ旬報社
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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「映画を観て流す涙は、おおむね甘哀しい愉悦の涙で、泣くことで娯しむふうでもあるのだ。近頃でもヒューマンな感情を売り物にする映画はある。それがあまり泣けないのは、ひとつには、登場人物が愚かしくなくなって、生きるための一通りの知識や概念を身につけてしまっているからではないのか」(p.210)。
至言である。まさに至言である。
- アーティスト: ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,ベートーヴェン,テンシュテット(クラウス)
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1998/04/16
- メディア: CD
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全く関係はないのだが、ベーム&ベルリン・フィルの『モーツァルト交響曲全集』が十枚組で覆刻されるみたいだ。来年は、「モーツァルト・イヤー」。モーツァルト関連の本が、新書などでもよく出ていますね。