『昭和なつかし亭』夜席

けさの日経の広告で知ったのだが、ロレンス・ダレルアレクサンドリア四重奏』全四巻(「ジュスティーヌ」「バルタザール」「マウントオリーヴ」「クレア」)(河出書房新社)が、高松雄一による「全面改訳」版で単行本として出るらしい(今年の三月から逐次刊行)。しかも初訳(これは宮脇孝雄訳)の『アヴィニョン五重奏』全五巻も出るのだそうだ(これは十一月からとか)。道理で、一昨年から話題になっていた、『アレクサンドリア四重奏』の文庫化がぽしゃったわけだ。
『初笑い! オールスター 昭和なつかし亭』の夜席を見た(昼席はこちら)。出演者、演目は以下のとおり。
三代目 林家三平源平盛衰記」(「夜の指定席」昭和五十四年)
コント・レオナルド「風見鶏」(「名人劇場」昭和五十八年)
三代目 江戸家猫八「動物鳴き真似」(「お好み演芸会」昭和六十一年)
早野凡平「帽子藝」(「東西名人列伝2」昭和五十九年)
五代目 春風亭柳昇「雑俳」(「新春寄席中継」昭和五十八年)
星セント・ルイス「漫才アラカルト」(「お好み演芸会」昭和五十六年)
西川きよし横山やすし「出会い、そして別れ」(中田明成作、「夜の指定席」昭和五十七年)
五代目 古今亭志ん生「風呂敷(ふるしき)」(「落語名人選」昭和三十年)
昼席の一部は未見のまま。「生出演」のゲストは、林家木久蔵(「昭和藝能史」)、林家いっ平、石倉三郎チャンバラトリオ(「旗本退屈男」)、玉置宏ゆ〜とぴあ。昼席のメイン・ゲストは澤田隆治で、夜席のメイン・ゲストは玉置宏。澤田氏も玉置氏も、周辺的知識を披露してくれるので、リアルタイムで見られなかった者にとってはたいへん有難いことである。
やすきよは、関西ではノーカットで再放送されることが現在でも時折あるけれど、全盛期の彼らは何を見ても面白い(今回の「出会い、そして別れ」はノーカットではなく途中まで)。レオナルドの「風見鶏」は初めどういう意味かとおもったが、「政界の風見鶏」のことかとこれは見終えてからようやく気がついた。「風呂敷」は、四席しか残っていない志ん生落語映像のうちのひとつで、これが大トリだった。
同じくBS2の『日めくりタイムトラベル』。今月(といっても三箇月に一度なのだろうか?)から始まったらしい。きょうは「昭和四十二(1967)年」の回であったが、録画するのをすっかり忘れていた。が、「二月」「八月」「十一月」はなんとか見ることができた(『ザ・スパイダースのゴーゴー向こう見ず作戦』のワンシーン、ツイッギー来日も少し見られた)。
今回は、「昭和42年を知ってる会」代表として猪瀬直樹ムッシュかまやつ中尾彬小林亜星などが、それから解説者として赤川学が出ており、また昭和四十二年生れの「昭和42年を知りたい会」代表としては南野陽子伊集院光(会長)、松村邦洋、玉ちゃん(玉袋筋太郎)、生田智子などが出ていた。
今年の四月には、「昭和四十七(1972)年」が放送される予定だとかで、要チェックだ。今度は誰が出るのだろうか。「知りたい会」は、石田ひかり緒川たまき久保純子谷原章介小林綾子土田晃之UA、マイケル、ゴリあたりから選ばれそうだけれど、果してどうなるか。