近況…

■近況
三月二十日
谷口千吉追悼番組枠で『銀嶺の果て』観る。黒澤明脚本(これが「隠し砦の三悪人」のモティーフにつながる)。若山セツ子がいい。志村喬三船敏郎コンビは、もしリメイクするなら柄本明佐藤浩市コンビあたりが妥当か。また、「未来講師めぐる」を見て考えたのだが、黒川智花は現代の若山セツ子嬢ではないか(役柄のイメージがあるとはいえ)。
三月二十二日
小林桂樹『役者六十年』サイン入が送られて来た。ダメもとでも応募しておいて良かった。来月のエイゲキは小林桂樹特集だ。
三月二十五日
岡崎武志『女子の古本屋』かう。惜別会。
三月二十八日
平井呈一『真夜中の檻』480買う。ブローティガン『芝生の復讐』読む。
三月二十九日
久世番子『番線』読む。p.123-130に辞書編集者の話。最初のほうに引かれている本居宣長の文章、「すべて人の書をかりたらむには、すみやかに見て、かへすべきわざなるを、久しくとゞめおくは、心なし」(『玉勝間』)。以下、次のようにつづく。「さるは書のみにもあらず、人にかりたる物は、何も/\同じことなるうちに、いかなればにか、書はことに、用なくなりてのちも、なほざりにうちすておきて、久しくかへさぬ人の、よに多き物ぞかし」。自戒自戒。とは云え、私は本を借りることよりも貸すほうがずっと多いが。
四月二日
Nで、木村荘八『随筆美術帖』裸500、倉石武四郎『中国文学史』300。
四月六日
Kで、加藤康司『新聞づくり三十年 赤えんぴつ』210。続篇は持っていたのだが。ほか惣郷正明『辞書風物誌』800等。
四月十日
Aで、萩原延壽『遠い崖13・14』。
体調崩す。食中毒か、風邪か。寝床でレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」。全曲版を初めて聴く。そもそも全曲収録って、少ないんじゃないか。第三組曲と、他曲とのカップリングは多いのだけれども。
■懐かしいCMを見た。フィルム撮影の味わい深さが何ともいえない。
一本めはローカルCM(西日本?)。一九九三年を境に見なくなった。

二本目は、「タイガーボード」。四年ほど前までまだ辛うじて見かけることもあったが(日曜の『報道特集』の提供が確か吉野石膏だったとおもう)、すっかりリニューアルされて、もう見ることがなくなった。

三本目はリニューアル版(21世紀ver.)「タイガーボード」。上の「遮音」の「遮」は二点しんにゅうだが、21世紀ver.は、一点しんにゅうになっている。