最近の購書

■最近の主な購書(四月下旬〜五月下旬)

フォントブック[和文基本書体編] (+DESIGNING)

フォントブック[和文基本書体編] (+DESIGNING)

文字のデザイン・書体のフシギ (神戸芸術工科大学レクチャーブックス…2)

文字のデザイン・書体のフシギ (神戸芸術工科大学レクチャーブックス…2)

祖父江氏の紹介文に、「日本で刊行された『坊っちやん』の書籍は、ほぼパーフェクトに保有している」(p.6)とあり、その「坊っちやん」コレクションの一部は『本棚三昧』(青山出版社)で見られる(pp.34-35)。また、祖父江氏の本棚にさりげなく『日本語の歴史』が並べてあったりするのも面白い(pp.32-33)。
本木昌造伝

本木昌造伝

某所自由価格本コーナーで。3150円。決して安くはないのだが、元値(16000円)を考えると、これは思い切った価格設定である。読みどころは後半部か。最終章が「フランス語を日本の公用語にせよ!」(pp.146-75)で、これは例の志賀直哉の発言の真意(?)に迫ったものである。結局、志賀は大真面目で日本語全廃を主張していたのだった。
お言葉ですが…〈別巻1〉

お言葉ですが…〈別巻1〉

・『myb』No.20 210円
神保町でちょっとだけお会いすることが出来た退屈男さんに、国語辞書の特集号ですよ、と教えられて。知らなかった。高田宏「『言海』の新しさ」、武藤康史「『広辞苑』の中に息づく『辞林』」、伊藤伸一「辞書の活字へのこだわり」、石山茂利夫「『辞林』の汚名をすすぐ」。
日影丈吉ふらんす料理への招待』徳間文庫
アルバイト先附近の本屋、6冊300円の中に入っていた。これが欲しくて買ったようなもの。
・吉本英一『文章資料 美辭と形容』桑文社 500円
週刊朝日編『値段の 明治大正昭和 風俗史(上)(下)』朝日文庫 600円
確か小谷野氏であったか、戦後の値段史年表は文庫に落ちているが、明治・大正・昭和初期が文庫化されていない、と仰っていたのは。著名人のエッセイと年表とを組合わせた当該書が文庫化されているから、年表だけ抜き出した形式のものが文庫化されることは、おそらく無かったのではないか。
・朝日重章『摘録 鸚鵡籠中記(上)(下)』岩波文庫 1000円
三茶書房の店頭で。神坂次郎の『元禄御畳奉行の日記』は、新古書店でもしょっちゅう見つかるのだが、鸚鵡籠中記のほうは、ネットはともかく歩いて見つけることは困難な気がする。今年の初め、Iさんとこの本の話をしたばかりだった。『日記をのぞく』(日本経済新聞社)でも取り上げられていた。入手後、学会会場でTさんにこの本のことを話すと、「もしかして名古屋叢書ですか?」ときり返される。さすがである。
新村出校閲『毛吹草』岩波文庫 500円
王力『漢語音韵』中華書局 600円
川端康成『万葉姉妹/こまどり温泉』フレア文庫 105円
ほろ酔い加減でふらりと立寄った都内某所のブックオフにて。こういうレア文庫の拾い物があるから、新古書店めぐりもやめられない。同じブックオフで、糸川英夫糸川英夫の入試突破作戦』文春文庫(105円)も。
村上元三『六本木随筆』中公文庫 400円
ちょうどそのとき読んでいた戸板康二『思い出す顔』に、「施無畏」の話が出てきて、それが偶々手に取ったこの本でも触れられていたので、つい買ってしまった。
訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 (光文社新書 352)

訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 (光文社新書 352)