※KSちゃんのリクエスト(?)にお応えして。論文以外。斜め読み、飛ばし読み含む。
四月某日
海野十三『蠅男』(講談社大衆文学館)よむ。帆村荘六(ほむらそうろく)*1もの。
四月某日
柳澤健『完本 1976年のアントニオ猪木』(文春文庫)よむ。先々月のテレ朝特番(開局50年記念)で、モハメド・アリ戦の検証が取り上げられたばかり。
- 作者: 柳澤健
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/03/10
- メディア: 文庫
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四月某日
笠原一男校注『蓮如文集』(岩波文庫)よむ。また、小川環樹・武部利男共訳『三國志通俗演義』(岩波書店)を寝床で。
四月某日
牧村健一郎『獅子文六の二つの昭和』(朝日選書)、魯迅 藤井省三訳『故郷/阿Q正伝』(光文社古典新訳文庫)。太田尚樹『伝説の日中文化サロン 上海・内山書店』(平凡社新書)を部分再読(魯迅でフトおもい出す)。
四月某日
開高健『片隅の迷路』(創元推理文庫)*2をちらちらと。「徳島ラジオ商殺し」*3がモデル。新風舎文庫にも、渡辺倍夫のノンフィクションが入ってた筈。
四月某日
塙作楽『岩波物語―私の戦後史』(審美社)、『狐媚鈔・化女集』(西日本国語国文学会飜刻双書)よむ。
四月某日
長山靖生『テロとユートピア』(新潮選書)よむ。兵庫県立歴史博物館ほか『図説 妖怪画の系譜』(河出書房新社)眺める。
四月某日
単純作業に倦んで、丸谷才一『犬だって散歩する』(文春文庫)などよむ。
四月某日
中野三敏『江戸名物評判記案内』(岩波新書)100円をダブり承知で購い、電車の中でよむ。
五月某日
北原尚彦『古本買いまくり漫遊記』(本の雑誌社)、ダウエ・ドラーイスマ 鈴木晶訳『なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか―記憶と時間の心理学』(講談社)を部分的に。
五月某日
パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』(ちくま文庫)部分再読、米原万里『打ちのめされるようなすごい本』(文春文庫)を飛ばし読み。東本願寺の至宝展の図録を眺める。
五月某日
後藤正治『一九六〇年代の肖像』(岩波現代文庫)よむ。ポーラ文化研究所『幕末明治美人帖』(新人物文庫)眺める。まさかこれが文庫化されようとは、おもってもみなかった。
- 作者: ポーラ研究所
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 2009/05/11
- メディア: 文庫
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五月某日
永井荷風『江戸芸術論』(岩波文庫)、松原隆一郎『経済学の名著30』(ちくま新書)よむ。
六月某日
某さんの御質問に対して、有益な答えが出て来ないままであったが、或る本にヒントを見つける。吉川幸次郎『阮籍の「詠懐詩」について』(岩波文庫)よむ。
六月某日
Kさんの指導すこし。高橋英夫編『林達夫芸術論集』(講談社文芸文庫)を見る。簡野道明『字源』縮刷版に触れた「辞書について」は無し(中公文庫版『文藝復興』や『日本の名随筆』に入っている)。
六月某日
柳澤愼一『明治大正 スクラッチノイズ』(ウェッジ文庫)よむ。たいへん愉しい。
七月某日
中川一徳『メディアの支配者(上)』(講談社文庫)。ずんずん読める。フジの日枝会長は七月号の『文藝春秋』に。頼近美津子さんが亡くなったばかり*4なので、描写が生々しく感じられる。
- 作者: 中川一徳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/06/12
- メディア: 文庫
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七月某日
加藤文元『物語 数学の歴史』(中公新書)よむ。白川静先生の著作の引用があってびっくり。そう云えば、吉田武先生の『虚数の情緒』にも、『中国古代の文化(民俗?)』の引用があったっけな*5。Kさんがビールを下さる。
七月某日
なぜか大いに疲弊。Nの百均で拾った古山高麗雄『点鬼簿』(講談社)よむ。また、Rの百均で拾った目加田誠『洛神の賦』(講談社学術文庫、カバ缺)よむ。目加田先生の学術文庫三部作のひとつ。「聞一多評伝」を読まんがためであったが、回想記でもある「『解説』にかえて」がめっぽう面白い。塩谷温、宇野哲人、服部宇之吉、武井一雄(臨川書店の創業者)、小川環樹、魯迅、竹内好、愈平伯、周作人、松枝茂夫、青木正児など色々出て来る(内山書店もちらと出て来る)。
「私はこの『神』とか『気』とかいうような、ことばの概念によって中国の文芸論を試みようとした。前には『雅』を論じ、後には『癡』ということばでそれを試みた」(p.338)というのが、『中国の文芸思想』に結実した。
- 作者: 目加田誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1989/08
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七月某日
某さんにお返しで本を二冊。『菊池寛のあそび心』(ぶんか社文庫)よむ。平山蘆江編『ポケット小唄集 全』(文雅堂)眺める。蘆江の死後に出た本だが、別の形で生前にも出たのだろうか? また、室生犀星『庭をつくる人』(ウェッジ文庫)を。「客も揖(しふ)を交した」(p.156)とあるのは、これは確かに両読字であるが、ふつう「揖(いふ)」ではないか。
七月某日
足の痛みが引かない。困ったものである。大島正二『唐代の人は漢詩をどう詠んだか―中国音韻学への誘い』(岩波書店)よむ。武村政春『妖怪を科学する!』(メディアファクトリー)よむ。
- 作者: 大島正二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/06/24
- メディア: 単行本
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