久世光彦

つひにゆく道とはかねてききしかど きのふけふとは思はざりしを
久世光彦死去の報に驚く。ついこのあいだ、「爆笑問題のススメ」に出演されたばかりなのに。自宅で倒れていたのだそうだ(死因は虚血性心不全とか)。享年七十。
奇しくも、最後(?)の「大遺言書」(『週刊新潮』3月9日特大号)には、「道連」という小題で、内田百輭の『道連』や『冥途』が出て来る。この連載記事は、結局読んだり読まなかったりだった。今さらながら後悔している。
久世氏の本は、『蕭々館日録』(中公文庫)いらい(一昨年の夏以来)読んでいなかったが、積読本の『時を呼ぶ声』(学研M文庫)でも読もうかしら。
ご冥福をお祈りします。