枕頭の書

宮内庁書陵部 書庫渉獵―書写と装訂
すこしお金が入ったので、欲しかった櫛笥節男『宮内庁書陵部 書庫渉獵(ふみくらしょうりょう)―書写と装訂―』(おうふう)を購う。書名の「渉獵」だが、なぜ「獵」のみ旧字体で、「渉」は一画減じていないのだろうか。
それはともかく、この本は平成十四年度書陵部特別展示会の展示図録をもとにしている。馴染みぶかい書名がたくさん登場するし、「大和綴」・「胡蝶装」という装訂名称の混乱の話なども出て来てたいへん面白い。「帙」の各部位の名称は、恥ずかしながらこの本で初めて知った。
「本日の」枕頭の書はこれに決まりだ。