「NNNドキュメント」(日本テレビ系)に、「くすみ書房」が登場。かの有名な「なぜだ!? 売れない文庫フェア」にちくま・ちくま学芸文庫が並べられていた。『婦人家庭百科辞典』(もう品切重版未定になっている)や『文化防衛論』はともかく、『大正時代の身の上相談』はかなり売れたとおもうのだが…。売れる前の映像だったのだろうか?
「中学生はこれを読め」という企画でおもい出した。(わが)熊本にも、三年前にNPO法人「本はよかバイ」が設立されたのだった。くすみ書房と同じように、『お〜い読まんネ!! 本はよかバイ』という冊子なども出している。
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3月15日、清水一行さんが死去。享年79。わたしは代表作の『動脈列島』くらいしか読んだことがないが(映画も観た)、中学時代の友人T君は、暇さえあれば清水一行の角川文庫(緑背)ばかり読んでいた。彼は高校を卒業後、某バンドに加入し、そこそこ売れたのだが、その後、脱退してしまった(日記の更新はもうずいぶん前から途絶えたままだ)。今頃どこでどうしているのだろうか。
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3月21日、木村威夫さんが死去。享年91。大往生とはいえ、ホンの数箇月まえにトークショーに出演されたばかりだったので、ショックを受けた。最高齢での長篇映画監督デビューというので、ギネスにも載った。熊井啓『忍ぶ川』を観て、私は「コマキスト」になりました。新聞記事では『海と毒薬』がやたらと強調されているけれど、豊田四郎『雁』『或る女』、久松静児『警察日記』、山崎徳次郎『霧笛が俺を呼んでいる』『俺の血が騒ぐ』、牛原陽一『紅の拳銃』、蔵原惟繕『硝子のジョニー 野獣のように見えて』、鈴木清順『肉体の門』『河内カルメン』『東京流れ者』『けんかえれじい』等、黒木和雄『祭りの準備』、長谷川和彦『青春の殺人者』、熊井啓『日本の熱い日々 謀殺・下山事件』等、伊丹十三『タンポポ』、根岸吉太郎『ウホッホ探検隊』、松本俊夫『ドグラ・マグラ』、……と、美術を手がけた作品をこころみに挙げてみると、そのレパートリーの広さに驚かされる。
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*1:在庫切れになっている某店は、ほんの二週間前には山ほど積まれていたというのに。