2006-01-01から1年間の記事一覧

水木しげるの名著が

午後から大学。 帰途、水木しげる『水木しげるのニッポン幸福哀歌(エレジー)』(角川文庫)を購う。「本書は創刊まもない『週刊漫画アクション』(双葉社)にシリーズ連載された「日本の民話」を初めて一冊に完全収録したもの」なのだとか。今月からは、な…

あノンキだね

晴。 最近、おもしろく読み終えた本のうちの一冊が、添田知道『演歌の明治大正史』(岩波新書)。知道は筆名で、本名はさつきという。唖蝉坊添田平吉の長男である。 以下メモ。『ジゴマ』(p.157)。『東京節』の囃し言葉「ラメチャンタラ…」は母から聞いた…

『壇の浦夜合戦記』

夜九時まで大学。月末が心配だ。 このあいだの古書市で買った本のうちの一冊、林春海註釈『壇の浦夜合戦記 付大東閨語』(絃映社まくらぶんこ)200円。『壇の浦夜合戦記』は今まで何度も古書市で見かけており、今回もまた三種類の『壇の浦夜合戦記』を見つけ…

『古句を観る』

晴。 研究室の先輩後輩がたと、Wにて午食。 貴重な本のコピーを某先生からお借りする。 書籍部で「文庫・新書バンドルセール」がやっていたので、文庫を四冊買った。そのうちの一冊が柴田宵曲『古句を観る』(岩波文庫)で、これには森銑三と小出昌洋の解説…

カポーティとリー

夜まで大学。 帰途、トルーマン・カポーティ 川本三郎訳『叶えられた祈り』(新潮文庫)と『大阪人』9月号(特集:続・古本愛)を購う。『叶えられた祈り』の、まずは「文庫版訳者あとがき」(川本三郎)から読む。カポーティの本作品にかける意気込みは、ど…

レイクサイド頭山

晴。レポート書き、読書など。 ムービープラスで、山村浩二『頭山』(2002)を観る。10分の小品。その「オチ」は、稲垣足穂『一千一秒物語』―「ポケットの中の月」だったッけか―を想起させるような、不思議な味わいのある作品だった。 この作品は、落語の「…

バーベキュー大会

晴。 花火大会の所為か、浴衣姿の女性の多いこと。 大学へ向う途次、祭の行列に行き当たり、しばし見物。小規模な祭なので、行列もさほど長くなく、子供たちが小さな小さな御輿を担ぎながら「よいしょーよいしょー」と掛け声をあげている。名古屋に居たころ…

ワゴンセールへ行き、『聊斎志異』も読む

晴。 大学へ行くために昼ころ家を出るが、車中で今日がワゴンセールの初日であったことを思い出し、どうしようかと迷って居たら、降りるべき駅をあやうく乗り過ごしてしまうところだったので、この調子じゃア集中力も出んワイと思って、そのまま乗って行くこ…

柊二の絵、豪人の絵

晴。 「本棚の中の骸骨」で知ったのだが、新高円寺で、「柳柊二 妖怪画展」が開催される(8/18〜8/20)そうな。 柳柊二といえば、私はジャガーバックスとかナガオカ入門シリーズ(だったと思う)とか朝日ソノラマとか(ドラゴンブックスは見たことが無い)で…

吉村昭氏、鶴見和子氏が亡くなったという。 つい数日前、Tさん達と鶴見祐輔や後藤新平の話をしたところだったのでちょっと驚いた。 中村希明『現代の犯罪心理―バラバラ事件からカルト集団の犯罪まで』(講談社ブルーバックス)再読。天下一家の会*1やM資金…

晴。 野元菊雄先生が亡くなったとの由。享年八十三。 『一年半待て』を観る。数年前、火サスでも放送されたが、これはNHKの土曜ドラマ版。昭和五十三年放送。香山美子、藤岡弘、南風洋子などが出演している。土曜ドラマだから、清張自身も出演していて、この…

化けもの

午後から大学。 浅羽通明『大学で何を学ぶか』(幻冬舎文庫)を部分再読。「漢学者だかの家に生まれて諸橋轍次の大漢和辞典全十三巻をほとんど暗記している化けもの」(p.92)が早稲田にいるとの噂を学生時代に聞いた、とあった。まあ「ほとんど暗記している…

YouTube に驚く

この間は、書こうと思って書くのを忘れていたが、ようつべ続篇。 色々あるのですね。浅沼稲次郎刺殺にはちょっと吃驚。またまた物騒だが、こんな動画も(同じ人がアップロードしたみたい)。それにしても、何故「パリは燃えているか」なのか? 六年ほど前の…

午後から大学。 某週刊誌に、クラシックファンにとっては衝撃的(?)な「醜聞」が載っていて、驚く*1。時々しか買わない雑誌だけれども買っておく。また、加藤幹郎『映画館と観客の文化史』(中公新書)を購う。 『海野十三敗戦日記』(中公文庫)再読。 某…

おもいで話

朝起きるが、まだ少し熱がある。 また暫く寝ようと思って床に入る。気がつくと午後だった(平熱に戻っていた)。 今日の予定は全てキャンセル。病み上がりのため体がだるく、パソコンに向ってもレポートを書く気分になれない。そこで、ようつべで遊ぶことに…

菊池寛、雷蔵

晴れ。体調悪し。 とてつもない疲労感におそわれる。肩が重い。 かといって眠気が全くなく、のんべんだらりと日を送るのもシャクなので、午まではとりあえず読書などして過し、午後に島耕二『末は博士か大臣か』(1963,大映)を観る。菊池寛の生涯を描いた、…

『貸間あり』

新本屋で、村松友視『雷蔵好み』(集英社文庫)、中西進『日本語の力』(集英社文庫)を買う。午後から大学。体調思わしくなく、早めに帰る。柳田國男『海南小記』(角川文庫)を読みかけるが、途中で眠くなる。 夜から地上波で『ハウル〜』がかかるというの…

ブックオフへ

午後から大学。 駅の売店にて、『ダカーポ』8月2日号を購う。320円。 Kさん、Yさんとブックオフへ行く。堀井令以知『語源をつきとめる』(講談社現代新書)105円、藤原審爾『秋津温泉』(集英社文庫)150円、佐藤紅緑『少年賛歌』(少年倶楽部文庫)105円…

私の濹東綺譚

安岡章太郎『私の濹東綺譚』(新潮文庫)を読む*1。著者が夜店の古本屋で、『おもかげ』を買う話が面白い(pp.68-77)。 帚葉神代種亮もちらと出て来る(p.157,159)。私が、「校正の神様」という帚葉の異称を知ったのは極く最近のこと。こちらも参照。 そう…

杉森久英

曇り。体調はまあまあ。 書物奉行さんの記事を拝読したり、大村彦次郎『文士のいる風景』(ちくま文庫)の「何を好きこのんで拙い小説など書くものか」(pp.295-97)を読んだり、最近、「杉森久英」の名を目にする機会が多いような気がする。 杉森の著作は、…

小説家の「読み」

曇り。 午後から研究会があったのだが、体調を崩していたので、前半部だけ聴いて帰る。 しばらく寐たら、なんとか頭痛はおさまった。が、喉の痛みは引かず。 佐藤正午『小説の読み書き』(岩波新書)を、寝転んだままぱらぱらと。「読者は読みながら小説を書…

文豪の怪談

書籍部で、吉井勇『東京・京都・大阪―よき日古き日―』(平凡社ライブラリー)。 オルテガ・イ・ガセット 神吉敬三訳『大衆の反逆』(角川文庫)を読みはじめる。 川端康成「片腕」再読。なんちゅう悪趣味だろうか。とてもついてゆけないのだが、めくるめく言…

Aで、都筑道夫『翔び去りしものの伝説』(徳間文庫)100円ほか。 西野嘉章編『歴史の文字―記載・活字・活版』(東京大学出版会)を読む。

名著が、中公文庫で。

晴れ。 田中英光『オリンポスの果実』(新潮文庫)を読む。 やっと、日野巌『植物怪異伝説新考(上)(下)』(中公文庫)を入手した。 「肌色」時代の中公文庫をなつかしむ方も多いようだが、少なくとも、中公文庫BIBLIOの一シリーズ「異の世界」は頑張って…

遠いProphecy

曇り。 高橋真梨子の「遠いProphecy」(高橋真梨子の曲では二番目に好き)を聴いていると、不意に逸見政孝を思い出したのだが、あ、そうか、これは「素敵にドキュメント」*1のエンディング・テーマ曲だったのか。 午後、ちょっとした仕事あり。 *1:番組内で…

曇り。午後散髪。 Oにて、本を数冊。伊藤松宇校訂『風俗文選』(岩波文庫)360円ほか。

「狐」が選んだ…

曇。 「穴があったら入りたい」衝動に駆られつづけた一日。 某先生から本を二冊いただく。また書籍部で、山村修『〈狐〉が選んだ入門書』(ちくま新書)を購う。あの狐氏が遂に正体を顕したということで(「山村修」名義のものとしては、『遅読のすすめ』し…

某先生から、本を一冊頂く。 大村彦次郎『文士のいる風景』(ちくま文庫)を読む。 又、日尾荊山『訓點復古』など読む。夜十一時半ころまで大学。

珍しく本を読まず。(論文のみ読んだ)

某先生から本を一冊頂く。 會津八一『渾齋随筆』(中公文庫)を読む。